2025年7月1日
「リゾートバイトは時給が低くて割に合わない」といった声を聞いたことがある人もいるかもしれません。
しかし、現在のリゾートバイト事情は大きく変化しています。
繁忙期や深刻な人手不足の影響もあり、全国の観光地では時給2,000円以上の高待遇案件が登場するようになりました。
この記事では、実際にどのような仕事で高時給が得られるのか、なぜそのような給与水準が可能なのか、また、注意すべきポイントや体験者のリアルな声を交えて、リゾートバイトの「稼げる現実」に迫ります。
結論から述べると、リゾートバイトで時給2,000円は実在します。
ただし、それは誰でも、どんな現場でもすぐに得られる条件というわけではありません。
高時給案件にはそれなりの理由があり、特定の職種やタイミング、勤務地によって時給が高騰する仕組みがあります。
たとえば、交通の便が悪い離島や山間部、冬のスキーリゾート地などは慢性的に人手が足りておらず、その分時給が引き上げられる傾向にあります。
また、年末年始や夏休みといった繁忙期には、一時的に時給が跳ね上がる求人も多く見られます。
さらに、深夜帯の勤務や専門性の高い仕事、語学スキルが必要な職場などでは、時給2,000円を超える条件が提示されることもあります。
こうした高時給案件は条件が厳しめである分、採用人数が限られており早い者勝ちとなるのが現状です。
それでは、具体的にどのような仕事で時給2,000円を超えるのかを詳しく見ていきましょう。
ただの職種名の羅列ではな仕事の内容や求められるスキル、勤務環境まで深掘りしてご紹介します。
冬のリゾートバイトといえば、スキー場が代表格です。
中でもスキー・スノーボードのインストラクターは、時給2,000円を超える案件も少なくありません。
インストラクターとして働くためには、ある程度の滑走技術や指導経験が求められますが、それがあれば、特に資格がなくても採用されることもあります。
また、海外からの旅行者も多いため、英語や中国語など外国語が話せる場合はさらに評価が高まり、時給の上乗せ交渉も可能になります。
インストラクターは単なる作業スタッフとは異なり、ゲストの安全を守りながら楽しい思い出を提供する役割を担っているため責任は重いですが、その分やりがいも大きく報酬面にも反映されやすいのです。
海沿いの高級リゾートホテルや観光地の温泉街などでは、夜間営業のバーやラウンジが併設されていることもあります。
こうした場所での接客業務では、時給2,000円以上が提示されることも珍しくありません。
仕事内容はお客様へのドリンク提供や軽食のサーブ、会話による接客などが中心ですが、夜間勤務という時間帯の特殊性とお客様に求められる高い接遇レベルを考慮して、高時給となっているのです。
中にはドレスコードがあったり立ち仕事が続くなど、体力と精神力の両方が求められる職場もありますが、その分短期間でしっかり稼ぐことができます。
調理スタッフとしての経験や資格を持っている人にとっては、リゾート地のホテルや旅館の厨房で働くという選択肢もあります。
こうした職場では、特に即戦力となる調理人や仕込みスタッフは重宝され、条件次第では時給2,000円を超えることもあります。
朝食バイキングやコース料理の提供など業務は多岐にわたる環境ですが、料理人としての経験を積むには絶好の機会です。
なかには、和食・洋食それぞれの専門スキルを活かせる高級旅館やリゾートホテルもあり、長期的にステップアップを目指す人にも向いています。
ホテルや旅館の“顔”として重要なポジションであるフロントスタッフも、外国語対応ができる場合は高時給案件につながることがあります。
観光客の多い京都、沖縄、北海道といった地域では、英語や中国語に加え、韓国語対応が求められることもあります。
チェックイン・チェックアウトの対応、予約管理、観光案内などが主な業務ですが、語学力や接客スキルに自信がある人にとっては非常に高収入を狙えるポジションです。
また、リピーターや長期滞在者との会話を通じて、人と深く関わるやりがいを感じることができる仕事でもあります。
夏の花火大会や冬のイルミネーションイベントなど、期間限定で開催されるリゾート地のイベントでは警備スタッフの需要が高まります。
この仕事では昼夜を問わず施設や来場者の安全を守る役割を担うため、体力的なハードさはあるものの短期で高収入を得られる魅力があります。
特に夜間の警備や深夜の設営・撤収作業では、時給2,000円以上の求人が出ることもあります。
制服を着用し、立ちっぱなしでの勤務が長時間に及ぶこともありますが、短期集中でしっかり稼ぎたい人にとってはうってつけの選択肢です。
時給2,000円という数字が持つ魅力は想像以上です。
特に、住み込みでの勤務が前提となるリゾートバイトにおいては、生活費をほとんどかけずに済むため、「手元に残るお金」が非常に多くなるというメリットがあります。
例えば寮費や食費、水道光熱費がすべて無料だった場合、1ヶ月で30万円以上の貯金が可能となるケースもあります。
これに加え交通費が支給されることも多く、移動費も自己負担が少ないのが特長です。
こうした環境は短期間でまとまったお金を貯めたい大学生やフリーター、留学資金を捻出したい人、キャリアの空白期間に働きたい転職活動中の人にとって、非常に大きな魅力となっています。
リゾートバイトは条件が良くても、実際の職場環境や仕事内容が想像と違うこともあります。
ここでは、実際に高時給リゾートバイトを経験した人たちのリアルな声をご紹介します。
大学の夏休みを使って沖縄のリゾートホテルでベルスタッフとして働きました。
最初は「英語が話せる」という理由で選ばれたようで、時給2,000円の好待遇でした。
仕事内容はお客様の荷物を運んだり、部屋まで案内するような業務が中心で意外と体力勝負。
でも、寮費も食費も無料だったので、2ヶ月で30万円以上貯金できました。
ビーチも近くて、空き時間は観光やマリンスポーツも楽しめて、最高の思い出になりました。
前職を辞めたタイミングで、短期で稼ぎたくて北海道のリゾート地にあるホテルのラウンジスタッフを選びました。
夜の勤務がメインで、深夜手当込みで時給2,200円くらいになりました。
接客は緊張感もありましたがお客様との会話も楽しく、昼間は自由時間だったので観光も満喫できました。
ただ、夜型の生活リズムに慣れるまでがちょっときつかったかな。
でも、都会を離れて心身ともにリフレッシュできたのはすごく良かったです。
魅力的な高時給案件にも、いくつか注意点があります。
たとえば募集人数がごくわずかで、応募が殺到してすぐに枠が埋まってしまうというケースが多発しています。
また時給が高い分、求められる責任やスキルも高く甘く見ているとギャップに悩まされることもあります。
さらに、住み込み生活ならではのストレス、人間関係、プライバシーの確保といった問題も考慮しておくべきです。
契約期間中の途中離脱が難しい場合もあるため、事前に仕事内容や勤務環境をしっかり確認することが不可欠です。
リゾートバイトで時給2,000円という条件は確かに存在し、うまく活用すれば短期間で大きな収入を得ることも可能です。
ただし、その裏には責任ある業務や特殊な勤務形態があることを理解しておく必要があります。
高時給のチャンスをつかむためには、自分のスキルや適性に合った職種を見極め、タイミング良く応募することが何より重要です。
生活費を抑えながら全国各地を旅できるリゾートバイトは、まさに「稼ぎながら非日常を体験できる」働き方の一つ。
もし、今の生活に変化を求めているなら、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
佐保 健太郎
「住み込み」に特化した求人サイトのライフジョブを運営。 リゾートバイトや出稼ぎ求人、寮付きの求人をご紹介しています。 学生時代からリゾートバイトや期間工の仕事を複数経験。 出身は兵庫県、特技はお菓子作り。